結論:恋は切なさを伴ってやってくる
初恋ってどんな感じ?
まず恋の定義はそれぞれあると思いますしそれでいいと思います。それがその人らしさだと思うので。ただ、よく聞くのは
- 一緒にいると時間を忘れるくらい楽しい
- 特別にやさしくしてくれてキュンとした
- 相手に触れたいとか性的に関心がある
- 見た目がタイプ
等が多いのかなと思います。僕の場合はほぼ4なのですが、少し普通の感じと違ってたのは、単純に一目ぼれで一瞬の出来事だったということです。
モンティ、初めての恋
僕の初恋は小学校1年生の時にさかのぼります。
帰省先から一足先に帰宅する父を見送るために来た空港の喫茶店で、家族でお茶を飲んでいました。
その時、少し離れたテーブルに座っていた小学校高学年くらいの男の子がトイレに立ちました。
その一瞬、細身だけど日焼けしたキリっとした腕。純朴そうな日焼けした横顔。
日焼けした肌とは対称的な白いシャツ(野球クラブって感じ!)。
それらが一気に目に入って、なぜか胸がソワソワしました。
しばらくして彼が戻ってくるとどうしても彼のことが気になって家族に気づかれないように、何度も彼のことを見ようとしました。
でも僕は、思うように彼の姿を目に焼き付けられないまま、しばらくすると彼の家族はお会計をして店を出ていきました。
これが恋だと認識した
『あーあ。行っちゃったな。』 そんなことを思っていたら、
『あれ?あの人にもう一度会うにはどうしたらいいんだろう。』と考え始めて、すぐにもうあの人には二度と会えないんだなということに気が付きました。
そして切ない気持ちが急に募っていきました。
誰かに叱られたわけでもないし。意地悪をされたわけでもない。
嫌いって言われたわけでもないし。そもそも話をしたこともない。
名前もわからないし、もしかしたら似たような背格好の子が並んでいたら違う子を選んでしまうかもしれない。
そんな人にもう一度会いたいと思ってしまうのはなんでなんだろう。
その日そんなことを一人で考えていてました。考えているうちに夜になると、淋しくなって泣いてしまいました。
でも不思議とその理由は誰にも言えない理解されないと分かっていました。
母や祖母は、父が先に帰っていないから淋しくて泣いてるんだと思って家に電話をかけてくれました。
父と話して少しほっとしたけど、淋しい気持ちは消えることなく、その日は彼を見掛けたわずか10分ほどの記憶と現実の間を行ったり来たりしながら気が付いたら眠っていました。
そして一瞬彼は夢の中に現れて遊んでくれました。
でももちろん名前もわからないし顔もはっきりとは見えないままでした。
昼間の出来事の続きの夢を見たのはあの晩が今のところ最初で最後です。
モンティが1upした朝
翌朝目を覚ました僕は、昨日と違ってすっきりした気持ちでした。
あんなに淋しくて泣いたのに、これから何度も新しい同じような出会いが起きるに違いないと薄っすらと期待をしたことを覚えています。変わり身が早いです。笑。
こうして、僕のすぐに人のことを好きになってしまう部分は作られた、というか、僕の原始の部分から明らかにされてしまったわけです。
初恋の記憶だって一瞬の一目ぼれですから。笑。
足りない情報は勝手に頭の中で補って理想の人間に近づけてしまうので、それが自分自身の危うい部分だということも分かっています。そしてそれで何度か失敗もしています。
ただ、目の前からその人がいなくなったときに感じる、『ツーン』とした淋しさは誰に対してでも感じるものではありません。
だからそれはもっと言語化できないような本能的なものなんだと思います。
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