『ちょっとだけ幸せ』なくらいがいい

memory

先週末の母の日に寄せて、母との思い出を一つ書いてみます。

『お母さんは今でもまだ元気(2022年)』という未来を知っていたらあの夜泣かなくてもよかったのにな

今思い出すと、子どもの頃の僕の情緒は案外複雑だったんだなーと思います。

たまたま気の利いたこと(お手伝いとか)ができたり、絵がうまく描けてたくさん褒められた日とか、クリスマスや誕生日にホームパーティーした夜とか、いつもよりも特別にハッピーだった日の夜は興奮して眠れませんでした。そして、それがだんだん落ち着いてくると淋しくなってくることがありました。

そういう時に思い浮かんでくることは『もし家が火事になったらどうしよう』『お母さんが死んじゃったらどうしよう』・・・という不安な妄想でした。

甘えん坊や、淋しがり屋くらいでは片付け難い感情があって時には泣いたりすることもありました。

そういう時は涙を拭いて起きてきて、台所に立っている母親が洗い物をしたりおやつ用のクッキーやらケーキを焼いたりしてくれているのをじっと見ていました。(23時くらいだったので、今思うとこんな遅くにすごいなぁと思うのですが。)

すると、また思い出して『お母さんが死んじゃったらどうしよう』と泣いて母親を困らせました。

このことを、大人になってから「夜起きてきて『不安なの。』ってよく泣いてた」と笑い話にされてかなり恥ずかしい思いをしました。笑

当時は泣いた後、幼稚園で習った歌を歌うようにいわれて、ひとしきり甘えて、気が紛れたら部屋に戻って眠っていました。

『守りたい』『ずっとこのままでいたい』って思うことが苦しい時もある

まだ4歳か5歳だった僕に、幸せをかみしめてそれを失う怖さを感じたりする気持ちがあったんだとすると驚きますが、今の僕が意味づけしたら間違いなくそれです。

・・・子どもの頃でこんな感じなら、大人になったらなおさら苦しく感じますよね。でも、今の僕はちょっと変わったから、そこまで苦しく思うことはありません。

『どんなことも変わらないことなんてない』し、『変わるから続いていくんだ』と今は思っています。

そして、悲しいことはもちろんですけど、嬉しいことや幸せなこともあまり大きなことではなくて、小さなことが少しずつ間隔を開けてやってきてくれたらいいなと思っています。

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