転職活動のターニングポイント
『今の自分が嫌』で『なんとなく』始めた転職活動は、上手くいかないことが続くたびに 続けるか/諦めるか 迷い、揺らいでいました。
そんな時『自分という商品を売り込むセールスマンだと思え』という転職サイトのアドバイスをみて、ハッとしました。それは、自分が自分という商品に『全然愛着を持てていない』し『評価してあげようともしていない』ということでした。
今が思い通りの結果じゃないからという理由で、ずっと頑張ってきたことを無かったことのようにしていました。仕事を辞めたいと思うことに対する自責の念に支配されて『今の仕事を続けたくないと思う自分を許すにはどうしたらいいのか』なんて考えて、良い変化を起こせるきっかけを無駄にしていました。
そこに気が付いてからは、頑張ってきたことや得意なことを自己PRをしたり、面接で受け応えすることが自分自身の今までを認めてあげることのように感じられて苦ではなくなりました。
『採用するかはあなた(会社)が決めればいい。でも私はこの商品(自分)はいい商品だと思っておすすめしてますよ。』というスタンスで、相手の評価と自己評価をきちんと分けられるようになりました。
また、自分のことを『大事な商品』と思えるようになってからは、長期的な視点で自分自身の面倒をみてあげて、少しずつアップデートしていけばいいと思えるようになりました。そうなると、今の時点の足りない部分があまり気にならなくなりました。
挑戦することが『16年勤めた仕事』を手放す勇気をくれる
僕は来年8月の社会保険労務士の試験に向けて勉強しています。
転職活動の中で初めて書類選考が通ったのがある社会保険労務士事務所でした。面接に向けて準備をする中で、20代の頃の給与計算事務の仕事の記憶を思い出したり、歳を取ったら知識や経験で他人にサービスできるようになりたいという希望にも合っていると感じたり、大学時代の友人に社労士や労務関連の公務員の人がいたりとそういう縁も後押ししてくれました。
結局はその社会保険労務士事務所は落選してしまったのですが、とある企業の社会保険事務を担当する部署に内定しました。
そして勉強を始めて約2か月。難解な法律の文章やひと文字違いで意味の異なる用語などをみるにつけ、当然覚悟していたはずなのに前途多難であることを改めて実感させられてます。でも、その一方で、そこに立ち向かおうとすることが僕の迷いを断ち切ってくれています。
かつての同僚に退職の挨拶をするようになってから、
『ここを去るのなら ここで頑張ってきたことに見合うだけのことを新しい場所でやっていきたい』
そんな思いを強く持つようになりました。
『もったいない』って言われて
迷いなく転職に取り組んだはずなのに、いざ決まるとちょっと弱気の虫が顔を出したりして、この1か月は『からっと晴れやかな気持ち』というわけにはいかず、結構センチメンタルに支配されていました。
唐突に社会保険労務士を目指したりすることとか、もしかしたら、もっともらしい理由が欲しいだけなのかもしれないとも思うこともあります。でも、今はそれでいいんだと思っています。それが一番自分を前に運んでくれるから。
それにやり切れば、今まで想像していなかった将来の展望だって持つことができるかもしれません。それってボーナスステージに上がったようなものだと思うのです。
一度はあきらめかけた展開だから、これからは楽しんで前向きに変化を受け入れていこうと思います。
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